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3.外断熱工法は何故必要か

地球環境の現状は、地球温暖化京都議定書(COP3)の発効にあるように、温室効 果ガスの増大により、各国々の気候変動や気温の上昇により南極や北極の氷が解け 、海水面が上昇し水没の危機にある島国まであります。

また、ヒマラヤ、キリマンジャロの氷河が解けて一部には消滅した事実が報道さ れています。

こうした現状の中で、常識的判断を持つ日本国民は情報や知識を得るだけではな く、行動を起さなくてはならないと思います。

エネルギーを100%輸入に頼り、輸入分を大気中に排出している意識を、国民一 人ひとりが持たなくていけないと考えます。

新聞に、省エネルックのクールビズを持つ環境大臣を写真掲載したり、一面広告 で、首相が半袖姿で子供達と手を繋ぎ『チーム・マイナス6%』へと参加協力を呼び かける事だけでは、-6%達成は難しいと思います。

しかも-6%は、1990年代の排出量に対しての割合であり、議定書発効時の2,005 年では、さらに8%の増大分が加わり6+8=14%の排出量減が必要なのです。

それでは、私達に何が出来るのでしょうか。

何が出来るか。

建築家の立場で実行可能に思える事は、住まいの改善です。

建物の高断熱化は、室内使用エネルギーを減少させる大きな効果を持ちます。ま た、建物の室内空間を快適に変え、劣悪な室温状態を改善させます。

カビ・結露を防ぎ、建物本来の目的である入居者を守る機能を、建物が持つ事に も成ります。建物の耐用年数を大きく延ばし、スクラップ&ビルドを無くす事も大 きな環境への貢献に成ります。

オフイスビル・マンションの内断熱工法を、先進諸国が行っているスタンダード (普通)工法である外断熱工法に変えると、大変大きなエネルギー削減効果が生ま れます。

断熱材を外側に配置すると、蓄熱容量の大きなコンクリート躯体が室内側に成る 事で、室内温度の安定と各室間の温度差の改善を図り、室内、壁内のカビ・結露を 無くします。

また、コンクリート構造体に外皮(断熱・外装)を被せる事に成るので、コンク リート構造体が傷まず、内断熱の建物と比べ長持ちします。

その効果は、現状の2~3倍以上になると試算されています。

何故、その様な良い効果が期待され、さらに省エネになる外断熱工法を政府機関 や建設業界が促進させないのか理解できません。

北欧先進諸国が国家資産となる新築建物や再生建物に外断熱工法を採用する事は 常識に成っています。

これ以上スクラップ&ビルドを短期間で繰り返す事は、無知の国が行う行為です 。

皆さんの周りの建物は、築年数何年位で壊されているか観察してみて下さい。札 幌市厚別区では、1967年に建設された市営住宅が解体されていました。北広島市で も同じ事を、行っていました。公団や市営・民営の公共建物が築30~40年で解体さ れ建替えられています。また、民間のマンションの資産価値が30年で0査定では、一 生涯家を買う事で人生を終わらせる事に成ります。

そんな愚かな事を、変えなければ日本は破滅です。現状を認識し、また把握し改 善させる事で未来が見えてきます。今の地球は、私達の先祖のため現在の私達が使 わせて頂いているに過ぎない事を認識すべきです。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2006年08月15日|ページの 先頭へ|